京都・菊浜へようこそ
京都菊浜連合会
菊浜学区は、北は五条通りから南は七条通り、東は鴨川から西は河原町通りに至る区域に位置し、学区の中を森鴎外の小説「高瀬舟」の舞台である高瀬川が流れています。
学区には23町あり、現在約1300世帯、約1900人が居住しています。
菊浜の名前は、明治2年7月に創立された小学校がその所在である菊屋町と富浜町から一字づつとり「菊浜小学校」としたことに由来しています。
五条通りから高瀬川沿いに下るとすぐに学区のシンボルである榎の大木があり、榎の傍には「此付近源融河原院跡」の石碑が立っています。
源氏物語の主人公「光源氏」のモデルと言われている源融(みなもとのとおる)の邸宅河原院の跡であることを示しています。
高瀬川を南に下ると一帯は旧花街の風情を残すしっとりした町並みが続き、ひとまち交流館付近の高瀬川のほとりには「船廻場跡」立て札が立ち、江戸時代から明治期かけて高瀬川の舟運が盛んであった名残を示しています。
さらに南下すると正面通りがあります。正面通りは、豊臣秀吉が建立した大仏殿の正面の通りであるところから名付けられました。
ちなみに高瀬川は大仏建立のための資材を運ぶために開削された運河です。
正面通りを東に向かうとゲームメーカー任天堂発祥の旧本社社屋(当時はカルタを製造)が現存します。この一帯は任天堂のカルタのほか、茶筒や色紙などを製造する伝統工芸職人の町でもあります。
菊浜学区内の高瀬川のほとりは、春には桜が咲き誇り、高瀬川に散る花びらが花筏となります。
夏はサルスベリ、ムクゲ、秋はフジバカマ、野菊、冬には寒ツバキ等、住民によって植えられ、育まれた様々な植物が四季折々に花を咲かせ、実をつけます。
また、初夏にはホタルの乱舞を見ることができ、京都の街中で、これほど自然を感じる場所は他にありまん。
菊浜学区は歴史や伝統を感じさせる、風情と人情豊かなところです。